オーストラリアでは、環境保全に取り組むエコ企業が次々に誕生しています。そして、消費者側でも、再利用可能な商品、化学物質不使用なスキンケアやメイクアップ商品を意識的に選ぶ女性が増えています。
そこで今回は、ecogeneもお気に入りのオーストラリア製エコ商品(一部、オーストラリア以外のブランドも含む)をご紹介します。
毎朝子どものお弁当を用意するママにも、自分のランチをつめて職場に向かうビジネスウーマンにも、もちろん女子会で食べきれなかったチーズを包む時だって、 ecogeneラップはさっと包むだけで食材を新鮮に長持ちさせられるので本当に便利です。プラスチック製のラップと違い、ecogeneラップは全て天然素材なので、食品に直接触れても安心。洗って何度も使用できるので環境に優しいのはもちろん、包まれる食材のデザインがカラフルに施されてあり、ひと目で中身が分かるのでとても便利です。オーストラリア発、ecogeneラップのラインアップは、こちらから。
Zero Co.は「プラスチックごみを減らすこと」を目標に掲げ、素晴らしい取り組みをしている企業です。スターターキットを注文すると、廃プラスチックをリサイクルして作られたキュートなデザインのボトルと詰め替え袋に入った商品が届きます。ボトルに詰め替えた後は、リフィルの空き袋を返送すると、新たなリフィルが送られてくるという仕組みです。何と送料は無料!どの商品もクオリティが非常に高く、香りも良いので、使うたびにハッピーです。オーストラリアのリフィルサービスに特化したお掃除用品のZero Co.はこちらからご覧ください。
ヨガ好きな方、必見!ecogene誕生の地コフスハーバー沿岸で、私たちと同じようにエコ商品を開発する企業を見つけるたびに嬉しい気持ちになります。このCOASTAL DRONESの美しいヨガマットに出会えた時は大興奮でした。こちらのヨガマットには、オーストラリア北東部の美しいビーチの写真がプリントされています。豊富な種類の美しいビーチの写真から、お気に入りの一枚を選ぶのは、とても楽しい時間。さらに素晴らしいことに、ヨガマットを購入すると、代金の一部が環境保護団体(グレートバリアリーフ基金、世界自然保護基金(WWF)、ポートマッコーリーコアラ病院をはじめとした野生動物を保護する団体等)へ寄付されます。オーストラリア製の地球に優しいヨガマットは、こちらから。
海が好きで、ビーチで過ごす時間を大切にしている私たちにとって、日焼け止めはマストアイテムです。しかし、私たちの体に塗った日焼け止めの成分が海に流れ、サンゴ礁を傷付けるなどの海洋汚染の原因になっている事実があることを、どれだけの人が知っているでしょうか?このSUNBUTTER SKINCAREは、“海洋汚染を食い止めたい”と考えている海洋生物学者と協力して開発された日焼け止めです。化学薬品は一切不使用で、お肌にも環境にも優しい成分で作られた安心安全な日焼け止めはオーストラリアで大人気。エコフレンドリーな日焼け止めは、こちらから。
Image from https://www.facebook.com/SunButterSkincare
一人の女性が生涯に使うナプキンやタンポンの数は、何と約12,000個。ゴミに換算すると120㎏に相当します。実際オーストラリアでは、生理用品から年間約1,800トンもの量がゴミとして埋められているのです(参考資料はこちら)。その埋められた生理用品が生分解して自然に還るまでには、何と500~800年もの時間がかかると言われています。今まで深く考えることなく生理用品を選んでいたあなたも、これを機会に自分が選ぶ生理用品が、環境に与える影響について考えてみませんか。
私が特におすすめするのは、DIVACUP、そしてLOVE LUNAの生理用品です。慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、地球を守るために、私たち女性一人ひとりが自身の行動を変える時ではないでしょうか。
DIVACUPはなんと日本でも購入可能!日本での購入はこちらから。
Image from https://www.facebook.com/loveluna.australia
オーストラリアのSHAMPOO WITH A PURPOSE(固形シャンプー)は、一度使ったら、もう手放せません。コストパフォーマンスがよく、環境にも配慮されていて、クオリティも高いという、実に優れた製品なのです。この固形シャンプー1つで、何とシャンプーボトル6本分!さらにこのシャンプーは、環境や人権問題を抱えるパーム油不使用、プラスチック不使用、化学物質の硫酸塩も無添加で、しかもヴィーガン!もちろん、ヘアケア効果は抜群でスタイリングも楽しめるはず!SHAMPOO WITH A PURPOSEの固形シャンプーはこちらから。
「オーストラリアでは、年間1億本ものプラスチック製の歯ブラシが消費されています。またゴミとなったプラスチック製歯ブラシは生分解されるまでに約500年かかり、土壌、大気、そして水質の汚染をもたらしています。」(BAMKIKI社HPより引用、ecogene翻訳)BAMKIKIはこの現実に向き合うために、竹製の歯ブラシを作り、オーストラリア全土で販売しています。BAMKIKIの歯ブラシは、カラーバリエーションが豊富です。家族それぞれがお好きな色を選べば、忙しい朝に“私の歯ブラシはどれ?”と迷うこともありません。あなたはどの色がお好み?BAMKIKIの歯ブラシは、こちらから。
私たちにとって、自分の肌に向き合うセルフケアの時間は大切なものですね。コフズ沿岸で生まれたAVIRIDAは、ボディ、目元やリップのケア、そしてフェイスパックのブランドです。AVIRIDAでは、動物実験を行いません。そして全商品のパッケージにはプラスチックではなく、生分解可能な木が使われています。さらに、そのパッケージにお名前を入れることも可能です。また、継続してお使いになる場合は、使用済みのパッケージを返送すると、中身を補充して送ってもらえます。オーストラリアのAVIRIDAのスキンケア製品は、こちらから。
Image from https://www.avirida.com/
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ミツバチからの贈り物。「はちみつ」と「蜜ろう」以外にもあるの?
働きバチによって作られているものとして、「はちみつ」や「蜜ろう」は有名ですよね。しかし、それ以外にもいろいろあります。ちょっと見てみましょう。
プロポリス
誰もが一度は聞いたことのあるプロポリス。英語では別名bee glueとも呼ばれます。プロポリスは、ミツバチが作った固形の樹脂です。働きバチが花粉や花の蜜を集めて来る時、一緒に水分や植物の樹脂も運んできます。そこにミツバチ自身の唾液を混ぜ合わせて、プロポリスを作っているのです。
「プロポリス」はもともとギリシャ語由来の言葉です。proは「〜のため」、polisは「街」の意味です。
ミツバチはそのプロポリスを巣の入り口に塗って通路を狭くし、外敵の侵入を防いでいます。また、巣の内側の壁に塗り、巣内を最適温度に保ったり、壁を補強したりもしています。
またプロポリスには、巣の内部のカビや細菌の繁殖を防ぐ役割もあります。例えば、昆虫やヤモリなどが巣に侵入し、そのまま巣の中で死んでしまった場合には、ミツバチはその死骸をプロポリスで包み、腐敗による巣へのダメージを防いでいます。
このように、抗菌、抗炎症、抗酸化、抗真菌の作用に優れているプロポリスを、人間もさまざまな症状の改善に用いています。
ミツバチが作るものの中でも、未だ謎が多いローヤルゼリー。粘り気のある白いゼラチン質で、メスの働きバチの頭部から分泌される物質です。水、タンパク質、糖質、微量のビタミンC、そして多くのミネラルや酵素も含まれています。女王バチは生涯、このローヤルゼリーしか食べません。それでローヤルゼリーと呼ばれているのですね。
他の働きバチも生後2~3日間はローヤルゼリーを食べますが、4日目以降はビーブレッド(下記参照)を食べます。女王バチが4~5年間と長生きなのに対して、働きバチの寿命は5~7週間です。ずいぶん違いますね。女王バチが長生きできるのは、生涯にわたりローヤルゼリーだけを食べているからだと言われています。
また働きバチの幼虫は、ローヤルゼリーを貯蔵するほどのスペースもないほどの狭い巣穴に住んでいるので、生後2~3日間は用意できた量だけをその都度食べて過ごします。一方、女王バチの幼虫は特別に作られた広い巣穴に住んでおり、貯蔵スペースもしっかりあるので、好きなだけローヤルゼリーを食べられるのです。
この女王バチの幼虫のための巣穴から、ローヤルゼリーは収穫されます。
ローヤルゼリーは腐りやすいため、適切な扱い方・保存方法が必要とされます。
殺菌成分や抗アレルギー成分、抗炎症作用、免疫調整機能を持つローヤルゼリーは貴重な自然の恵みであり、古代から現代に至るまで、薬として使われてきました。
ビーブレッドは、花粉、はちみつ、花の蜜からできた生成物で、女王バチ以外の全てのハチの食糧となっています。ビーブレッドは保存可能で、巣内に作り置きすることができます。働きバチの幼虫は、生後2~3日間だけはローヤルゼリーを与えられ、4日目以降はビーブレッドを食べます。ビーブレッドの研究はまだあまり進んでいませんが、抗酸化作用や、抗菌・抗真菌作用があることがわかっています。
ハチに刺された時の「イタッ!」というあの感覚。誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。ミツバチは自らの身体や巣を守るために、胴体の端にある針で相手を刺し、その針からハチ毒を出します。ハチ毒はアピシトキシンと呼ばれる透明な液体です。ハチに刺されると、痛みだけではなく、周辺が腫れあがったり、極端な例では強いアレルギー反応を引き起こすことがあります。ハチは何かを刺すと、その後は死んでしまうという運命にあるのですが、人間はハチに害を与えることなく、そのハチ毒だけを採取して有効に利用しています。
例えば、人間がハチに刺された時の強いアレルギー反応を軽減するための薬として使われています。また、抗炎症作用もあるため、慢性的な痛みや、リウマチなどの関節炎にも使われています。さらにスキンケア商品にもハチ毒が有効活用されています。
また最近の代替療法としてのミツバチ療法は、さまざまな疾病の治療改善と、健康促進を目的として、ハチ毒などのミツバチからの産物が使われているのですね。
(注意)臨床実験によるとハチ毒によるアレルギー反応は決してまれではなく、程度も軽度から重度まで多岐に渡ります。ハチ毒を使用した商品を使用する際は、事前に医師に相談してください。
ビーズワックス(蜜ろう)は、メスの働きバチによって作られる純度100%のワックスです。メスの働きバチが大量に蜂蜜を食べると、その糖分がお腹の下の「ろう腺」から「ろう」となって分泌されます。分泌されたばかりのろうはまるで魚のウロコのように、硬くて薄い形をしています。メスの働きバチは分泌されたばかりのろうをかき取り、口に入れて噛み、柔らかく練っていきます。こうして、ハチの唾液や多くの酵素がろうに混ざっていきます。分泌されたばかりのろうは無色ですが、雌の働きバチが噛んでいくうちに黄色や茶色に変わっていきます。色の濃さは、巣内にある花粉やプロポリスの量によって変わります。また、生成された場所により、成分も異なります。
ろうを生成するときには、巣内の温度がとても重要で、摂氏33~36C°に保たれていなければなりません。温度が低い場合には、メスの働きバチの周りを他のハチが取り囲み、巣内の温度を上げます。更に驚くべきことに、この蜜ろうを1g生成するためには、ウロコ状のろうが約1000個も必要とされます。とても忙しい人を「彼は働きバチのようだ」と言うことがありますが、なるほど、うなずけますね。
さて、ハチ達は巣の中で、この蜜ろうをどのように使っているのでしょうか。ハチ達は、この蜜ろうで六角形の筒が積み重なってできた「ハニカム(蜂の巣の内部)」を作っています。このハニカムには、食糧貯蔵庫や安全な産卵場所などの様々な用途があります。外敵から大切な食糧も卵も守れる、というわけです。
このハニカムは非常に正確な六角形の筒が並んでいます。この構造は、耐久性の高さが数学的に証明されています。さらに、最少量の蜜ろうで作ることのできる、とても効率の良い形状だそうです。
蜜ろうが溶ける温度は、生成の過程で混ざり合った物質の質や量によって変化します。しかしどんな蜜ろうも、低温下ではもろくなりやすいことがわかっています。
さて、そもそもハチミツとはどんなものなのでしょうか。ハチミツは、働きバチが花蜜から作る、甘くてトロリとした金色の液体です。こちらも上の項と同様、「メス」の働きバチが作ります。女性総活躍ですね。Go ガールズ!
私たち人間が生活必需品としてさまざまな用途に使っているハチミツですが、もちろんハチ達にとっては重要な食糧源です。
ところが詳しく調べてみると、その仕組みはなかなか複雑です。
まず、メスの働きバチが、長いチューブ状の舌を使って、花蜜を集めてきます。そしてその花蜜を、体の中にある「貯蔵庫」と言われるところに保存します。この「貯蔵庫」は「honey stomach」とも呼ばれ、腹部にありますが消化器系とは別にある、「花蜜の貯蔵庫」なのです。この小さな「貯蔵庫」を満タンにするには、1000以上の花に止まって蜜を集めてくる必要があり、実に1時間以上もかかる作業です。そうやって「貯蔵庫」に花蜜が貯えられると、ハチのもつ酵素やタンパク質が加えられ、糖分の分解が始まり、同時に水分が増加します。
働きバチは体内の「貯蔵庫」が満タンの状態で巣に帰り、他の働きバチの「貯蔵庫」にその内容物をすべて吐き移します。その働きバチが、また次の働きバチへ・・・というように、この流れを何度も繰り返していきます。その過程で、花蜜が精製され、最終的に巣の「食糧貯蔵庫」である上述のハニカムに到達し、貯蔵されます。
この時点では、花蜜はまだサラサラとした液体で、私たち人間が家庭で使うトロっとしたハチミツとは程遠い質感のものです。そこで、ハチ達は巣内で羽を動かし、ハニカム内に風を吹かせ、水分を蒸発させます。するとハチミツの糖度が高まり、発酵や腐敗を防ぐことができるのです。
水分が蒸発し、ハチミツが適度な濃度になると、ハチ達は腹部から分泌される液体でハニカムの六角形の筒に蓋をしていきます。この分泌液が次第に固まることで蜜ろうとなり、密閉された状態のハチミツの食糧貯蔵庫が完成します。
実はハチミツは完全に密閉されていれば、半永久的に貯蔵可能です。なぜなら地球上の大半の細菌は、ハチミツの中では生きられないからです。特に花の咲かない冬の間、つまり花粉や花蜜の少ない時期には、ハチ達にとって重要な食糧源となります。
そんなハチミツですが、その色や味、香り、そして食感は様々です。それぞれの特徴は、どんな植物の花蜜をもとに、どのようにして作られたかによって、異なるのです。
さて、ハチは、ハチミツと蜜ろう以外に何を作っているのでしょうか。ハチが作り出す驚くべきものについては、こちらから。