ecogene (エコジェネ)誕生ストーリー
オーストラリア東海岸中部に位置し、美しいビーチのある小さな町「ソーテル」。
自然を肌で感じることのできるここ「ソーテル」には、環境に対する意識の高い住民が本当に多く住んでいます。
私が家族と共に、東京からこの町へ移住してきたことが、ecogene誕生に向けての全ての始まりでした。
ある日のこと。
友人と海岸近くを散歩していると、道にレジ袋が落ちていました。
すると、その友人は「こうやってプラスチックが海にたまっていくのよね」と言いながら、ごくごく自然な振る舞いで、そのレジ袋を拾いました。もちろん私もそのレジ袋に気付いていたにも関わらず、とっさに同じ行動が取れませんでした。
そして、そんな自分にとてつもない恥ずかしさを感じました。


“なぜゴミを拾わなかったのか?”
私が落としたゴミではないので、拾う義務や責任は無いから。 正しい行動が何なのか分かっているのに、その行動を取らなかったから。 この気付きを得てからというもの、居ても立っても居られなくなり、書籍やインターネットから、環境に関する情報を集め、プラスチック汚染に関する多くの映画やドキュメンタリーも観ました。
現在、世界では年間3億トン以上*のプラスチック製品を製造しており、その半分は「使い捨てプラスチック」です。
一度きりの使用で、すぐにゴミ箱へ。
ゴミを拾っている姿を、周りの人に見られたくないから。
そこは自分の敷地内ではなく、私には関係無いことだから。
他の誰かが拾えばいいことだから。
この先にも同じようなゴミは落ちているだろうから、この一つを拾っても意味が無いから。
“では、なぜ恥ずかしさを感じたのか?”
ここまで考え、気付いたのは、「環境と自分の間に“無関心”という線を引いていたのは、誰でもない自分自身だ」ということでした。
この時の恥ずかしさに向き合ったことで、自分が引いた環境への“無関心”の線を、自分で消していこうと思えるようになったのでした。
自分は環境の一部である、という気付き
プラスチックが完全に分解されて土に還るまでには、数百年間**もの年月が必要と言われています。
ごみ箱へ捨て、どこかへ運ばれ、私たちの見える範囲からは無くなったとしても、なくなってはいません。地球のどこかに残っているのです。
情報を集め、「私にできる環境に優しいこととは何か」を模索する中で、Bea Johnsonという女性の本に出会いました。彼女の本から多くの刺激を受け、ついに私は環境に優しい考え方を日常生活に取り入れつつ、家族とともに「エコ生活」をスタートさせました。
まず、使い捨てのプラスチック製品の使用を避けるため、繰り返し使用できる布製の袋や蜜ろうラップを作り、スーパーに行く時には、エコバッグとともに自分で作った袋も持って行くようになりました。
ばら売りの野菜や果物を選んだら、その袋に入れます。もう備え付けのビニール袋を取ることはありません。
リップクリームや歯磨き粉なども、手作りし始めました。さらに、生ゴミを単なるゴミとしないために、たい肥化するコンポストも始めました。
こうして、家族の協力を得て、より環境に優しい考え方を日常生活に取り入れていったのです。
一夜にして状況が変わることはありませんが、私にできることを今後も続けていきたいと思っています。
自分自身の行動が、どのような結果をもたらすだろうか、とイメージする習慣を付ける。
イメージすることで、行動が変わり始める。
全ての行動を全面的に完璧に変えることは難しい。
それでも、新たな一歩を踏み出すように、具体的な行動で示せることが必ずあるはず。
ecogeneは、オーストラリアからみなさんに、環境に優しい商品をお届けします。
みなさんの「新たな一歩」を、ecogeneがサポートしていきます。


<参考文献>
* Plastic Oceansより”The Facts”
** WWF-Australiaより”The Lifecycle of Plastic” (02 July 2021 )